私的に作成した資料を参考共有を図ったら意見を言われたことを考えた

 混沌として、方針が示されていない設計について、現況を把握し、想定される方向性を見極め、自己勉強のために作成した資料を、参考までにチーム内に共有を図ったところ、間髪入れず「その件は、こちらに判断のボールもなく、また違う対応も視野に入れるようなので、こちらで先走って対応することではないですよ」と言われ、チョット落ち込んだので、もう一度立ち返って、資料を作成した意図を考えてみた。

 今回の事案は、たしかにこちらに判断のボールはないし、ボールの方向性に影響を与えることができるような立ち位置にもない。

 では、なぜ自己勉強のためとはいえ、資料を作成し、共有を図ったか。

モヤっとしたイメージではなく、定量的な視点で示し、自分なりの考えをまとめるため

  資料作成のために、関連する論文や仕様書などを探し、読みこんだ。時間もかかったし、ノートへのメモ書きも増えた。新たな知識を吸収し、資料作成によるアウトプットで、自己研鑽へつなげたいとの思いもあった。

 なんとなくでイメージを持っていたが、定量的に示したことで、当初想定していたイメージとは、少し違う結果(差がハッキリした)となったことで、定量的に示すことの重要性を再確認することができた。

 ただ、いかなる場合でも定量的に示し、判断するのが正しいわけではないし、数値化し、指標化する項目を間違えれば、適格な判断はできなくなる。

 そのため、要求性能を見極め、適切な評価項目を設定することが重要である。

 今回の判断項目は、工期(所要日数)と費用、および、工期延期、費用の大幅増加の可能性を指標として設定した。通常は、要求性能として、「安全性能」、「構造的性能」、「使用性能」などを含めて総合的に判断することとなる。

 今回の件は、確かに業務へ行かされることはないかもしれないが、個人的な自己研鑽に寄与することができた。また、参考共有したチームにも、こんな視点で、こんな形でまとめられるという参考になればと思っている。

 今後も、無駄と分かっていたとしてもレベルアップにつながる資料を積極的に作っていくことで、自己完結!